Reworking Our Signature:
The Updated Double-Knee Work Pants

Reworking Our Signature: The Double-Knee Work Pants

これまで販売してきたダブルニーワークパンツを新しくアップデートしました。

アメリカのワークウェアを象徴するようなパンツをベースに、サイズやパターンは自分たちの体型や生活にフィットするように調整。細部のつくりや色・質感を何度もテストし、面倒な染色、複雑な加工を施しています。

今回は、よりシンプルな日常着にするため、断ち切りだった脇の縫製を、一般的なワークウェアにも見られる本格的な巻き縫い仕様へ修正。
あわせて、ウエスト位置やヒップの収まりを見直すことで、ワイドながらもルーズになりすぎない美しいシルエットに仕上げました。

12ozのしっかりとした生地が生む自然な落ち感も特徴です。
また、これまで展開のなかったXSサイズが新たにラインナップに加わります。体の細い方や女性にも手に取っていただけます。

12oz Cotton Duck Fabric Double knee Pants & Traditional Jacket

Jacket : ¥34,000(+tax)

Size: Medium

Color: D-Gray, Black

Pants : ¥27,000(+tax)

Size: X-Small / Small / Medium / Large

Color: D-Gray, Black. G-Brown

Based on one of the most iconic pants in American workwear, we have adjusted the sizing and pattern to better suit our own body types and lifestyles. We repeatedly tested the construction details, fabric colors, and textures, applying labor-intensive dyeing and multiple layers of processing.

The fabric is a high-density cotton duck, even denser than those used by the original workwear brands.

Worn by Workers, Adopted by the Privileged”

ワークウェアに映る階級意識とその皮肉

ワークウェア(作業服)は、産業革命期の労働現場で誕生しました。19世紀初頭においては、服装は明確に階級や職能を反映していました。いわゆる労働者は藍色や茶色の作業着を身につけ、一方で事務職や上流階級は背広やドレスといった洗練された装いで区別されていました。ブルーカラー、ホワイトカラーという言葉がこうして生まれたのです。

そして、1980年代から90年代にかけて、アメリカの若者文化においてワークウェアを取り入れる動きが広まりました。

ヒップホップやスケートボードといったサブカルチャー由来のトレンドにより、作業服は社会で広く着用されるものへと変貌していったのです。

ヒップホップにおいては貧困層の出自と深く関わる、現場主義・リアリティ重視の価値観があり、ワークウェアはその象徴として愛用されました。1990年代初頭に米国シアトルを中心に興隆したグランジのシーンでも、ワークウェアがムーブメントの象徴となり、フランネルシャツにジーンズというスタイルは誰もが想起するものとなっています。

彼らは生活のリアリティを音楽として表現してきただけではなく、ファッションのスタイルとしても取り入れ、それが聴衆から広く支持を得たのです。

ファッション理論においては一般的に「トリクルダウン(上流から下流への流行伝播)」という現象が知られていますが、ワークウェアの流行に関しては、逆の「トリクルアップ(下層から上層への流行伝播)」 として説明されています。

HIP-HOPやグランジなどのアーティスト等が着ていたブルーワーカーの記号=ワークウェアが、本来の意味を失くしながら模倣され伝播する中で、ホワイトカラーがワークウェアを着るようになり、ラグジュアリーブランドがロゴ付きの汚れたダック地のジャケットを展開するようになりました。

この現象について、Vogue誌は、裕福な者が「持たざる者」の服装をまとうとき、そこには依然として「持つ者(ハヴズ)と持たざる者(ハヴノッツ)」の格差が存在すると指摘しています。SNSでは「労働者階級の美学をフェティッシュ化すべきではない」という声も上がりました。セレブが高級ブランドの作業着風ファッションに身を包むと、ただの「仮装」に見えてしまう、と辛口に評する論調もあります。

ワークウェア流行の背景には、資本主義社会が抱える歪さと、階級意識、そこに知らず知らず巻き込まれている皮肉が隠されていると言えます。

とはいえ、ワークウェアの魅力は前述のような難しい理屈を超えて、シンプルに合理的で、タフで、かっこいいというところにあります。余計なことは考えずに楽しんで身につけてみましょう。

Products List

製品一覧

12oz Canvas Duck Traditional Jacket / Black

Sold out

12oz Canvas Duck Traditional Jacket / D-Gray

Sold out

FI-Distressed Double Knee Pants (VerⅡ) /Black

Sold out

FI-Distressed Double Knee Pants (VerⅡ) / D-Gray

Sold out

FI-Distressed Double Knee Pants (VerⅡ) / G-Brown

Sold out