Reworking Our Signature:
The Updated Double-Knee Work Pants

Reworking Our Signature: The Double-Knee Work Pants

これまで販売してきたダブルニーワークパンツを新しくアップデートしました。

アメリカのワークウェアを象徴するようなパンツをベースに、サイズやパターンは自分たちの体型や生活にフィットするように調整。細部のつくりや色・質感を何度もテストし、面倒な染色、複雑な加工を施しています。

今回は、よりシンプルな日常着にするため、断ち切りだった脇の縫製を、一般的なワークウェアにも見られる本格的な巻き縫い仕様へ修正。
あわせて、ウエスト位置やヒップの収まりを見直すことで、ワイドながらもルーズになりすぎない美しいシルエットに仕上げました。

12ozのしっかりとした生地が生む自然な落ち感も特徴です。
また、これまで展開のなかったXSサイズが新たにラインナップに加わります。体の細い方や女性にも手に取っていただけます。

12oz Cotton Duck Fabric Double knee Pants & Traditional Jacket

Jacket : ¥34,000(+tax)

Size: Medium

Color: D-Gray, Black

Pants : ¥27,000(+tax)

Size: X-Small / Small / Medium / Large

Color: D-Gray, Black. G-Brown

Based on one of the most iconic pants in American workwear, we have adjusted the sizing and pattern to better suit our own body types and lifestyles. We repeatedly tested the construction details, fabric colors, and textures, applying labor-intensive dyeing and multiple layers of processing.

The fabric is a high-density cotton duck, even denser than those used by the original workwear brands.


How Workwear Shaped Fashion

ワークウェアがファッションに変わるまで

黎明期のワークウェア(作業服)は、明確に階級や職業を反映していました。ブルーカラー、ホワイトカラーという言葉は、労働者、オフィスワーカーが着ている色の区分から生まれます。ワークウェアが生まれた当初はファッションとの関係性はあまりなく、1970年代から徐々にファッションとのワークウェアの関係性が見られます。

(NYC Times訳)

1980年代後半、屋外で多くの時間を過ごすクラックディーラーやグラフィティーライター達がCarharttを発見した。「彼らには暖かくあることと、たくさんのものを持ち運ぶ必要があった」とCarharttのNYCのセールスマンであるラピエル氏は語る。「それを見た子どもたちが、通りで彼らの姿を見て、それがクールな服になった。」

1990年にはヒップホップレーベルのTommy Boy Recordsが、すでにストリートで熱くなっていたこのジャケットをプロモーションツールとして使うことを決定し、ロゴを刺繍した。

プロモーションの為に用意された800着のジャケットが、「トレンドを作る人々」や「注目の場所に出入りする人々」に配布されたと、Tommy Boy社長は語る。「すぐに大流行しました。」そしてTommy Boyは自社の衣料品ラインを立ち上げます。

Prince Paul (1991) - Carhartt WIP x Tommy Boy Staff jacket designed by Stussy

Homeboys at Elysian Park-Los Angeles 1984

一方アメリカの西海岸では1970年代末から1980年代にかけて、黒人やラテン系(チカーノを含む)コミュニティがDickiesを日常着として取り入れ始めました。彼らは作業着であるDickiesのワークパンツを清潔にプレスし、オーバーサイズのワークシャツや真っ白なTシャツと合わせて着こなし、独自の「クリーンでゆったりとした」ストリートスタイルを確立しました。

チカーノの若者たちは、12ドル程度で買えるDickiesのワークパンツを高級ブランドさながらに大事に扱い、白Tシャツや光沢のある黒靴と合わせて「これ以上なくシック」な装いを演出したと述懐されています。

このように労働者階級の作業着だったDickiesが地域のアイデンティティや誇りの象徴としてファッションに再解釈され、1980年代にはストリートウェアの定番へと完全に移行し、ギャングスタラップ、スケートなど様々なカルチャーに飛び火していきました。

本来ファッションとは無縁だったワークウェアを、独自の感覚で取り入れたカルチャーには明確な意図や工夫が詰まっていました。

例えば、チカーノたちはZootスーツの代用として、糊の効いた硬い生地のDickiesを好み、安価ながらプレス不要で太いシルエットが出しやすいという理由で愛用していました。また、ニューヨークの極寒の街角では、Carharttのライナー付きカバーオールが防寒性と豊富なポケットによってドラッグディーラーに適していたとも言われています。

こうした「ファッションでないものを、創造的にスタイルに取り入れる」という発想は、本来の文脈や生活の中から生まれたものでした。しかし、それが模倣されるごとに意味が希薄化し、ラグジュアリーファッションなどに取り込まれていく様子には、どこか寂しさも感じます。

 

この現象について、Vogue誌は、裕福な者が「持たざる者」の服装をまとうとき、そこには依然として「持つ者(ハヴズ)と持たざる者(ハヴノッツ)」の格差が存在すると指摘しています。SNSでは「労働者階級の美学をフェティッシュ化すべきではない」という声も上がりました。セレブが高級ブランドの作業着風ファッションに身を包むと、ただの「仮装」に見えてしまう、と辛口に評する論調もあります。

 

ワークウェア流行の背景には、資本主義社会が抱える歪さと、階級意識、そこに知らず知らず巻き込まれている皮肉が隠されていると言えます。

とはいえ、ワークウェアの魅力は前述のような難しい理屈を超えて、シンプルに合理的で、タフで、かっこいいというところにあります。余計なことは考えずに楽しんで身につけてみましょう。

Products List

製品一覧

12oz Canvas Duck Traditional Jacket / Black

Sold out

12oz Canvas Duck Traditional Jacket / D-Gray

Sold out

FI-Distressed Double Knee Pants (VerⅡ) /Black

Sold out

FI-Distressed Double Knee Pants (VerⅡ) / D-Gray

Sold out

FI-Distressed Double Knee Pants (VerⅡ) / G-Brown

Sold out
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